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概要:アルゼンチンの債務再編交渉で3大債権者団体は、今後9年間に350億ドル(約3兆7500億円)余りを免除する新たな債務再編案を共同で示した。
アルゼンチンの債務再編交渉で3大債権者団体は、今後9年間に350億ドル(約3兆7500億円)余りを免除する新たな債務再編案を共同で示した。
3団体はアドホック・グループとエクスチェンジ・ボンドホルダー・グループ、アルゼンチン債権者委員会で、ブラックロックやアッシュモア・グループなどの投資家を代表している。この3団体によれば、すでに共同で交渉する了解をアルゼンチン政府から取り付けており、同政府が示した最新案を拒否した。
3団体は声明で、デフォルト(債務不履行)に陥った外債650億ドルを巡り結束して行動することが、債権の大きな部分を持つ交渉相手と政府当局者が一体となって協力する取り決めに道を開く可能性があるとも説明。「合意に基づく解決策が視野に入り、そうした合意がアルゼンチン国民にとって持続可能な経済の未来に向けた道を示すとわれわれは確信している」とコメントした。
3団体による声明発表後、アルゼンチンのフェルナンデス大統領はTVプブリカでのインタビューで、政府が示した直近の提案が最善かつ最終的な案だと指摘。「議論は続けるが、われわれが可能な案を提示したというのが真実だ」と述べた。
債権団の新たな提案は「3団体全てからの大幅な経済・法的譲歩」を盛り込んだと債権者側は主張している。ブルームバーグが確認した文書によると、アルゼンチンによる最新の修正債務交換案での債券10本を活用し、9年間で350億ドルを超えるキャッシュフロー(現金収支)の免除を提案。こうした債券の元本支払いは2025年に始まる。アルゼンチンの利払い開始は21年7月で、表面利率(クーポン)は平均3.4%だとしている。
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