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概要:半導体メーカーの米テキサス・インスツルメンツ(TI)が21日発表した7-9月(第3四半期)の売上高見通しはアナリスト予想を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、供給の混乱に備える顧客からの注文が増加する状況が示された。
半導体メーカーの米テキサス・インスツルメンツ(TI)が21日発表した7-9月(第3四半期)の売上高見通しはアナリスト予想を上回った。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中で、供給の混乱に備える顧客からの注文が増加する状況が示された。
発表資料によると、7-9月期の1株利益は1.14-1.34ドル、売上高は32億6000万―35億4000万ドル(約3480億ー3780億円)の見通し。ブルームバーグの集計データによると、アナリスト予想平均はそれぞれ98セント、30億7000万ドルだった。
TI幹部らは電話会議で、予想を上回る顧客の在庫積み上げが追い風になっていると語った。同社は米製造業で決算を発表する最初の大手企業で、その内容は宇宙関連のハードウエアから家電までさまざまな製品需要の先行きを示す。
エドワード・D・ジョーンズのアナリスト、ローガン・パーク氏は「ビジネスは確実に底打ちし、再び活況の兆しを示し始めている」としながらも、新型コロナの感染拡大や米中貿易摩擦が近い将来の需要に打撃を与える恐れがあると分析した。
TIの投資家向け広報(IR)責任者デーブ・パール氏は電話会議で、「2008年に見られた落ち込みの深さは経験しなかった」とする一方で、「今後数年間の経済動向について警戒を緩めていない」と説明した。
4-6月(第2四半期)決算では純利益が13億8000万ドル(1株当たり1.48 ドル)と、前年同期の13億1000万ドル(同1.36ドル)から増加。一方、売上高は12%減の32億4000万ドルだった。
TIの株価は時間外取引で一時約1%上昇した。
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