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ＥＣＢシュナーベル理事「ユーロ圏の銀行からの預金流出は見られず」
概要：欧州中央銀行（ＥＣＢ）のシュナーベル理事は28日、金融安定への懸念が最近高まる中でも、ユーロ圏の銀行から預金が流出する動きは見られないと述べた。
ユーロ圏の実体経済が直近の金融市場の混乱で受ける影響は、米国より小さい可能性が高いが、それでも信用状況はある程度の引き締まりがあり得る。
シュナーベル氏は金融市場の動揺について、「われわれが考慮すべきディスインフレ効果を及ぼす方向にあることは極めて明らかだ」としながらも、「効果の大きさは現時点で全く予断できない」と話した。
シリコンバレー銀行（ＳＶＢ）など米地銀の破綻やクレディ・スイス・グループの問題にもかかわらず、ＥＣＢは16日の政策委員会で、政策金利の0.5ポイント引き上げを決定した。インフレは極めて高過ぎる水準にとどまっており、見通しが変わらない限り追加の行動が正当化されると政策担当者らは主張している。
市場の緊張が高まる前にまとめられた最新経済予測によれば、ＥＣＢは物価圧力が2025年下期に２％まで鈍化すると見込む。ユーロ圏の３月の消費者物価指数（速報値、31日発表）は、前年同月比7.1％上昇と約１年ぶりの低い伸びが予想される。
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